歯を抜かない矯正(歯列修正治療)の利点

歯並びを治療する方法には大きく分けて歯を抜いて治す方法(抜歯)と抜かないで治す方法(非抜歯)の2つがあります。
当医院は基本的に歯を抜かないで治す方法で治療しています。
理由としては歯並びが悪い主な原因として、顎の大きさのアンバランスにあると考えるからです。
本来歯は、上下28本(親しらずを除いて)あるのが自然な状態です。可能であれば抜きたくないです。個人個人の骨格と歯並び、かみあわせを尊重し、顎のバランスを本来の自然な状態にすることによって歯並びがきれいになるのです。
歯を抜かないで広げて治すと顎が大きくなると思われる方もいるかもしれませんが、決して大きくなりません。本来元々の自然な口元に回復するのです。

歯列修正治療のいろいろ

歯列修正治療は重度の歯周病でない限り年齢制限はありません。装置には着脱式と固定式があります。


固定式


利点

取り外せないため治療効果をコントロールしやすい。
三次元的歯の移動ができる。

欠点

歯ブラシがしづらく虫歯になりやすい。
食事中装置に食べ物がつまりやすい。
装着セット後、2~3日は歯が浮く痛みを感じることがあります。


着脱式

設計はひとりひとり違います。

利点

装置をはずせるので、歯ブラシがしやすい。
食事中、装置に食べ物がつまることがない。
必要に応じて装置を自分ではずせる。

欠点

装着時間が個人のやる気によって違い、術者による治療効果のコントロールが難しい。

歯列矯正装置


抜かずにあごを正常な大きさに拡大していきます。最も自然な治療法です。取り外し可能でありますので。学生の場合、音楽の歌唱、国語の素読、英語の発音練習等問題があれば、必要に応じて装置をはずせます。成人の場合、就職中の電話の応答、営業、受付等の仕事で装置を入れられない場合は、はずしても治療は可能です。しかし最低でも1日10時間装着してほしいです。装着時間は続けてでなくて構いません。

プチ矯正(小矯正)

見えない矯正装置

特徴

透明なラミネートでつくるマウスピース型の装置。
透明な装置のため、目立たない。
可撤式なので食事時に取り外せる。

適応

すべての症例には適応しません。(適応症例は限られます)

矯正力

材料のラミネートの弾性と咬合力。
数段階に分けて装置を作り替えます。(3週間~1ヵ月に1度)
歯を修正した模型をつくり、それに合わせて装置をつくるので、最初は入りづらく、歯にジーンとした痛みを感じることがあります。
徐々に可能な範囲で入れてください。時間とともに装置が入りやすくなります。
着脱時に多少の痛みがあります。(歯が動いている証拠です)

患者様の気になる点についてお伺いします。
相談料はかかりません。


歯の型を取り、レントゲン撮影(あごのつけ根・顔のゆがみを調べる)、
口腔内写真等。


今まで収集した検査結果を元にご説明します。


患者様が十分納得されてからの治療開始となります。


治療終了後はよい状態を保つよう経過観察、定期健診を必ず行うことが大切です。